年末のビッグイベント有馬記念が近づいてきました。
今年はGⅠ馬が11頭と例年よりも豪華なメンバーが揃ったイメージです。
このレースで引退する馬も6頭いて、これらの馬達が最後にどんなレースを見せてくれるのか楽しみです。
そして、昨日は抽選会で有馬記念の枠順が発表になりました。
有馬記念は圧倒的に内枠が有利と言われているため、内枠を引いた陣営の喜びようや、逆に外枠を引いた時のガッカリ感は見ていて面白かったです。
というわけで、昨年に引き続き、今年も全頭の紹介をさせていただきます。
最後の大勝負に向けて自分の頭の中を整理する、というのが主な目的です。
去年はそのおかげで7万馬券が的中できたといっても過言ではないでしょう。
有馬記念は馬券を買ってみようかな、という方がいれば参考になれば幸いです。
- ①スカーレットカラー 牝4 岩田康誠
- ②スワーヴリチャード 牡5 Oマーフィー
- ③エタリオウ 牡4 横山典弘
- ④スティッフェリオ 牡5 丸山元気
- ⑤フィエールマン 牡4 池添謙一
- ⑥リスグラシュー 牝5 Dレーン
- ⑦ワールドプレミア 牡3 武豊
- ⑧レイデオロ 牡5 三浦皇成
- ⑨アーモンドアイ 牝4 Cルメール
- ⑩サートゥルナーリア 牡3 Cスミヨン
- ⑪キセキ 牡5 Rムーア
- ⑫クロコスミア 牝6 藤岡佑介
- ⑬アルアイン 牡5 松山弘平
- ⑭ヴェロックス 牡3 川田将雅
- ⑮アエロリット 牝5 津村明秀
- ⑯シュヴァルグラン 牡7 福永祐一
- まとめ
①スカーレットカラー 牝4 岩田康誠
期待度★
ニ走前の府中牝馬S(GⅡ)では、最後方からの強烈な差し脚を繰り出し、見事な勝利を収めました。
馬券も取らせてもらって、思い入れのある一頭です。
ただ、GⅠでの好走経験はなく、いきなり有馬記念で良い勝負をするのは厳しいと思われます。
最内枠という絶好の枠を引き当てましたが、ここは記念出走になりそうです。
②スワーヴリチャード 牡5 Oマーフィー
期待度★★★★
個人的に昔から応援している馬です。
前走のジャパンC(GⅠ)での勝利は記憶に新しいことでしょう。
引き続きマーフィー騎手が騎乗というのも好材料です。
この馬はサウスポーで右回りが苦手、と昔から言われていますが、去年と今年は右回りのGⅠでも勝利・好走経験があり、そこはもう克服済みと考えます。
枠順もいい場所を引き当てたのでここも期待したいです。
③エタリオウ 牡4 横山典弘
期待度★★
ザ・シルバーコレクター。
1着を取ったことがあるのは未勝利戦だけで、GⅠで2着1回、GⅡで2着3回という、変わった戦績の持ち主です。
しかし、それも今年の春までの話で、現在は4戦連続馬券圏外。
ここで復活するイメージもあまり沸きません。
④スティッフェリオ 牡5 丸山元気
期待度★
GⅡやGⅢでは勝てるけど、GⅠになると勝てなくなる馬です。
前走の天皇賞秋(GⅠ)は11番人気で12着でした。
今回のメンバーがその時と同等かそれ以上ということを考えると、前走と似たような結果になりそうです。
⑤フィエールマン 牡4 池添謙一
期待度★★★
ここまでは順調でしたが、満を辞して挑んだフランスの凱旋門賞でまさかの最下位。
最近は凱旋門賞に挑戦してから調子を崩す馬が多くいるので、この馬もそうなっているのではないかという懸念があります。
また、元々はルメールが騎乗予定でしたが、アーモンドアイの出走が決まってそっちに乗ることになったため、急遽池添騎手に乗り替わりになりました。
ただ、池添騎手は大舞台で強いジョッキーで去年の有馬記念も制しており、これはこれで面白いかもしれません。
⑥リスグラシュー 牝5 Dレーン
期待度★★★★
引退馬その1。
去年の秋から急に強くなった馬で、現在は宝塚記念(GⅠ)と海外のGⅠを連勝中です。
しかも、その両方に騎乗していたレーン騎手が、この馬に乗るためだけに特別措置で来日することになりました。
レーン騎手といえば、この春に日本の競馬で勝ちまくって鮮烈な印象を残していきました。
今回も神騎乗が見られるでしょうか。
おそらく2番人気なるであろう馬で、今年はアーモンドアイと合わせて上位人気2頭が牝馬になりそうです。
⑦ワールドプレミア 牡3 武豊
期待度★★★
前走で菊花賞(GⅠ)を制覇。
デビューから全てのレースで3着以内を確保しており、安定した戦績を残しています。
しかし、レースはまだ6回しか走っておらず、キャリアが浅いのが気になるところです。
関東への遠征も今回が初めてで、その辺りの適性も未知数です。
菊花賞は武豊の好騎乗が勝利に繋がりましたが、今回もその再現が見られるでしょうか。
⑧レイデオロ 牡5 三浦皇成
期待度★★
引退馬その2。
昨年の有馬記念の2着馬です。
2017年の日本ダービー(GⅠ)や2018年の天皇賞秋(GⅠ)の勝ち馬であり、それ以外にもGⅠで好勝負を繰り広げて競馬界を盛り上げてくれました。
しかし、今年に入ってからは馬券圏内に一度も入れておらず、ピークは過ぎてしまったように感じられます。
特に前走のジャパンC(GⅠ)11着はちょっと負け過ぎです。
主戦騎手だったルメールにも今や乗ってもらえなくなってしまいました。
今回は元々ビュイック騎手が騎乗予定でしたが、先日騎乗停止になってしまったため、三浦騎手に乗り替わりとなりました。その辺りも運が無いです。
中山が得意なのは好材料ですが、それを加味しても積極的には買いづらい一頭です。
⑨アーモンドアイ 牝4 Cルメール
期待度★★★★★
言わずと知れた現役最強馬。
海外のレースも含めると既にGⅠを6勝しています。
本来は香港のレースに出走する予定でしたが、体調不良で回避することになったため、代わりに有馬記念に出ることになりました。
これまでは直線が長くてこの馬の末脚が活かせる東京競馬場のレースで主に使われてきましたが、今回は初めての中山競馬場です。
何か不安点を挙げるとすればその点になりますが、この馬にとっては誤差みたいなものでしょう。
何かアクシデントでもない限り、実力通り走ればこの馬が勝つと思います。
あとは、オッズが何倍になるかが注目です。
⑩サートゥルナーリア 牡3 Cスミヨン
期待度★★★
今年の皐月賞馬です。
デビューした頃から専門家の評判がかなり高かったのですが、皐月賞以来GⅠで馬券に絡めていません。
元々ハードルが上がっていたために、「あれ?思ったほどじゃないな」という印象を持ってしまいます。
この馬は大歓声があると落ち着きをなくしていまう性質があるため、観客席の前を通る今回のコースでその悪いところが出てしまわないか不安です。
ただ、中山は2戦2勝と相性が良いのも事実。
非常に取捨選択が難しい一頭です。
⑪キセキ 牡5 Rムーア
期待度★★★
昨年の有馬記念では、逃げの一手で見せ場をつくるも、最後は力尽きて5着でした。
それ以外でもGⅠでの好走経験が多数あり強い馬なのですが、今回は凱旋門賞帰りということで、人気を落とすと思います。
これを狙い目と見るか、バッサリ切るか判断が難しいです。
今回初めてキセキに騎乗するムーアも、今回の来日では思ったほど活躍していないですし、そこも悩みの種です。
⑫クロコスミア 牝6 藤岡佑介
期待度★
引退馬その3。
エリザベス女王杯(GⅠ)だけ好走する変わった馬です。
他の重賞ではさっぱりなのに、エリ女は3年連続2着です。
有馬記念はエリザベス女王杯と競馬場も距離も違うので、厳しいでしょう。
逃げ馬なのに外目の枠を引いてしまったのもマイナスです。
⑬アルアイン 牡5 松山弘平
期待度★★
引退馬その4。
2017年の皐月賞では松山騎手に、今年の大阪杯では北村騎手にGⅠ初勝利をもたらした、騎手孝行な馬です。
大崩れしない堅実なレースが持ち味だったのですが、ここ2戦は14着、16着と大敗を喫しています。
馬のピークが過ぎてしまっている気がするので、購入は控えたいと思います。
⑭ヴェロックス 牡3 川田将雅
期待度★★★
牡馬3歳クラシックの3戦皆勤賞で、全て馬券圏内です。
なかなか勝ち切れない馬ですが、大崩れもしないので単勝以外の馬券を買うなら気にしておきたいです。
今回のメンバーならそこまで人気もしなさそうですし、馬券の期待値が高そうな馬ですが、ちょっと枠が外すぎるように思います。
内枠なら狙っても良かったのですが、悩ましくなってきました。
⑮アエロリット 牝5 津村明秀
期待度★★
引退馬その5。
東京競馬場が得意な逃げ馬です。
どれだけ強いメンバーがそろったレースでも、自分のペースで逃げて最後まで粘り込むことができます。
特にゴール前で後続馬に並ばれた後の、もう一伸びする勝負根性が素晴らしいです。
しかし、今回はあいにくの外枠。
逃げ馬にとっては特に厳しいでしょう。
会場も東京競馬場ではありませんし、ここは評価を落とします。
⑯シュヴァルグラン 牡7 福永祐一
期待度★★
引退馬その6。
昨年と一昨年で、有馬記念は2年連続3着です。
この馬も長期にわたってGⅠ戦線を盛り上げてくれました。
この馬が好走するときはだいたいいつもHボウマンという外人騎手が乗っているのですが、今回ボウマンはいません。
大外枠を引いてしまいましたし、ちょっと厳しいと思います。
まとめ
以上が16頭の紹介でした。
現時点で馬券を買うとしたら、②スワーヴリチャードと⑨アーモンドアイのワイドといったところでしょうか。
ところで、今年の馬券成績は現在マイナス2万5000円です。
有馬記念の予算が1万円だとすると、この収支をプラスに持っていくには、3.5倍以上のオッズがつく馬券を購入する必要があります。
そのあたりを指標にしながら、もう一日馬券の吟味をしていきたいと思います。